Webデザイナーを目指しているあなたへ。
「コーディングとは何か?」という基本的な疑問を持っているなら、この記事はまさにあなたのために書かれたものです。
- 「コーディングって必要なに?」
- 「コーディングって必要なの?」
- 「デザインのスキルだけではダメなの?」
そんなあなたの疑問や不安に、この記事にはその答えが書かれています。
コーディングは、Webデザインの世界では避けては通れないスキルの一つです。
この記事では、「コーディングとは?」という基本的な疑問から始め、コーディングの基本的な概念を知ることができます。
コーディングがなぜ重要なのか。
コーディングは、Webデザイナーの重要なスキルの一つであり、コーディングがWebデザイナーにとってなぜ重要なのか、その理由が明確になります。
コーディングの習得は、あなたがプロのWebデザイナーとして成功するための鍵となります。
Webデザイナーのキャリアをさらに充実させたいと考えているなら、この記事はあなたの疑問を解消し、新たな一歩となるでしょう。
コーディングとは?
Webサイトのコーディングとは、Webブラウザ上で表示されるWebページを制作するために、HTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を用いて記述することです。
コーディングをすることでパソコンの画面上でWebサイトが見れるようになります
こうして記述されたものを「コード」「ソース」「ソースコード」などと呼び、こうしたコードを記述していく作業を「コーディング」と言います。
以下に、主なブラウザとその特徴です。
ブラウザ名 | 特徴 |
---|---|
Google Chrome | 高速で、拡張機能が豊富。最も広く使われています。 |
Microsoft Edge | MicrosoftのWindows 10に標準装備されており、高速で使いやすい。 |
Safari | Apple製品に最適化されており、省エネルギーとプライバシー保護に優れています。 |
Mozilla Firefox | オープンソースで、カスタマイズ性が高い。プライバシー保護に力を入れています。 |
プログラミングとの違い
コーディングとプログラミングは、混同されがちな用語ですが、その適用範囲とプロセスにおいて違いがあります。
簡単に言えば、コーディングはプログラミングの一部であり、プログラムを作成するためにコードを書く行為を指します。
一方、プログラミングはより広範なプロセスで、問題解決や計画立案を含む一連の作業を指します。
項目 | コーディング | プログラミング |
---|---|---|
意味 | プログラミング言語を用いてソースコードを書く | プログラムを設計・開発・テスト・運用する |
役割 | プログラミングの一部 | 全体的な工程 |
作業 | HTML, CSS, JavaScript などの言語でコードを書く | 要件定義、設計、コーディング、テスト、デバッグ、運用 |
スキル | プログラミング言語の知識 | 論理的思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力など |
コーディング
コーディングは、具体的なコードを書く行為を指します。
コーディングには特定のプログラミング言語の文法と構文を理解し、それを使用してコードを書く能力が必要です。
Webサイト制作の場合はHTML, CSS, JavaScriptなどです。
プログラミング
プログラミングは、より広範で包括的な概念です。
要件定義や問題を解決したり目標を達成したりするためコードのテスト、デバッグ、メンテナンスなど、全体を管理することも含みます。
Webサイト制作になくてはならないコーディング
ブラウザでウェブサイトを表示するためには、コーディングが必要です。
コーディングなしでは、ブラウザはウェブページの構造やスタイル、動作を理解できず、適切に表示することができません。
Webサイトをブラウザで閲覧するためには、HTML、CSS、JavaScriptなどの言語で記述されたコードが必要です。
これらのコードが、ブラウザに指示を与え、Webページをどのように表示するかを決定します。
全てのWebサイトはコーディングされています
ブラウザはコードを解釈して表示
ブラウザは、HTML、CSS、JavaScriptなどのコードを読み込み、解釈することで、Webページを画面に表示します。
デザインや機能の実現
Webサイトのデザインや機能は、すべてコードによって実現されています。
コーディングの基礎知識
これからWebデザイナーを目指している人にはちょっとわかりにくいかと思いますが、コーディングとはこういうものだということを知っておいてください。
HTMLとは
HTMLはHyperText Markup Languageの略で、Webページの構造を定義するためのマークアップ言語です。
HTMLの記述方法は、タグと呼ばれる記号を用いて記述します。
タグとは、<開始タグ> 〜 </終了タグ>で囲まれた文字列に意味を持たせるものです。
<タグ>の中には要素名が入ります。
<要素名の開始タグ> 〜 </要素名の終了タグ>で囲まれたものを要素といいます。
<要素名の開始タグ> 〜 </要素名の終了タグ>で囲んで要素にすることで、コンピュータが構造を理解することができます。
タグの中に<p>という要素名が入っています。
要素名「p」は「Paragraph」の頭文字です。
<p></p>には段落という意味・役割があるので<p>〜</p>で囲まれたテキストは一つの段落ということになります。
これでコンピュータは「段落」ということが理解できるようになります。
※タグによっては終了タグがないものもあります。
HTMLの記述例
CSSとは
CSSはCascading Style Sheetsの略で、Webページのデザイン(装飾)を定義するための言語です。
HTMLで定義された文書構造に、色、フォント、レイアウトなどのスタイルを適用することで、Webページをより見やすく、美しく仕上げることができます。
CSSがないと、ウェブサイトはテキスト(文字)だけになります
CSSの記述方法は「セレクタ」「プロパティ」「値」の3つで構成されます。
「セレクタ」にはスタイル(CSS)を適応する対象を指定します。
「プロパティ」はCSSの種類(属性)を指定します。
「値」には「プロパティ」に設定する値を指定します。
CSSの学習はプロパティと値を覚えていくことが中心になります。
プロパティはたくさんありますが、全部覚える必要は有りません
CSSの記述例
JavaScriptとは
JavaScriptは、Webページに動きやインタラクションを追加するためのプログラミング言語です。
HTMLとCSSで記述された静的なWebページに、動きや変化を与えることで、よりユーザーフレンドリーで魅力的なWebサイトを作ることができます。
他のプログラミング言語と比べて軽量で、動作速度が速くブラウザ上で動作するためページのレスポンスが高い特徴があります。
JavaScriptの記述例
Webデザイナーにコーディングスキルは必要
Webデザイナーにコーディングスキルが求められる理由
Webデザイナーにコーディングスキルが求められる理由は、デザインと実装(コーディング)のギャップを埋め、より実用的で実装しやすいデザインを行うことができるからです。
また、プロジェクトのスピードと効率性を高め、コストを削減するためにも、Webデザイナーがコーディングスキルを持っていることが重要です。
求人市場での需要や業界のトレンドを鑑みると、Webデザイナーはコーディングスキルを身につけることで、自身の市場価値を高め、より多くの機会を得られるようになり将来の選択肢も増えます。
- Webサイト制作の効率化
- 技術的な制約の理解
コーディングができないと転職が難しいくなります
Webサイト制作の効率化
デザイナー自身がコーディングスキルを持っていれば、デザインとコーディングの連携がスムーズになり、制作全体の効率が上がります。
技術的な制約の理解
コーディングスキルを持っていることで、デザイナーは技術的な制約を理解し、それに基づいたデザインを作成することができます。
デザインが技術的に実現可能であることを確認しながらデザインを行うことができるため、実装が困難または不可能なデザインを避けることができます。
どのレベルのコーディングスキルが必要?
Webデザイナーとして、自分でデザインしたウェブサイトを自分でコーディングできるコーディングスキルが必要です。
経験の浅いWebデザイナーは、最低でも静的なウェブサイトを構築できる程度のHTMLとCSSの知識が必要です。
ある程度経験を積んだWebデザイナーは、JavaScriptなどを用いたウェブサイトを構築できるようなコーディングスキルが必要です。
2タイプのWebデザイナー
働く環境や会社の規模によってWebデザイナーの役割は大きく変わります。
大企業では、プロジェクトが大規模で複雑であるため仕事は専門化し分業制になります。
そのため、デザインのみを行うデザイナーがいます。
一方で、小中規模企業ではデザインとコーディングの両方を求められることが多いです。
デザインだけのWebデザイナー
デザインだけ行うWebデザイナーのメリットとして、
- デザインにだけに集中できる
- ハイクオリティなデザインを実現できる
- 最新のトレンドをデザインに取り入れやすい
などもある一方で、
- コーディングスキルが必要ないため、キャリアの幅が狭まる
- 開発者とのコミュニケーションが重要
- デザインとコーディングの連携に時間がかかる
こんなデメリットもあります。
デザインだけ行うWebデザイナーはほんの一握りだけです
デザインとコーディングもやるWebデザイナー
デザインとコーディングもやるWebデザイナーというと、ちょっと大変そうな仕事に聞こえますが、一般的にWebデザイナーと言えば、デザインとコーディングの両方をやることを指します。
大企業でデザインだけをやる人はごく少数で、ほとんどのWebデザイナーはデザインとコーディングの両方をやります。
デザインとコーディングを両方できることで、こんなメリットがあります。
- デザインとコーディングの両方のスキルを活かせる
- 幅広い案件に対応できる
- 開発者とのコミュニケーションコストを削減
- 自分で完結できるため、案件の納期を短縮できる
- 転職や就職に有利
- フリーランスとして独立も可能
コーディングもできることで、将来の選択肢が増えます。
しかし、デザインとコーディングの両方をやることで、ちょっと大変なこともあります。
- デザインとコーディングの両方のスキルを習得する必要がある
- 高いレベルのスキルを維持するのが難しい
ちょっと大変な面もありますが、Webデザイナーは、デザインとコーディングの両方やるべきだと思います。
Webデザイナーは、デザインとコーディングの両方を行いますが、デザイン寄りの人と、コーディング寄りの人がいます。
なかなかデザインとコーディングの両方を同じレベルで行うのは難しいですね
コーディングが苦手な人はけっこういると思います。
Webデザイナーを目指す人に多い誤解
Webデザイナーを目指している人の中には、Webデザイナーは「デザイン」だけをやるものだと思っている人がいます。
そういう人は、コーディングが苦手になりがちです。
Webデザイナーはデザインだけという誤解
Webデザイナーを目指す人の中には、Webデザインの仕事は主にビジュアルデザインだけを制作する仕事だと思っている人がいます。
つまり、「デザイン」のみを行うものだと思っています。
実際には、Webデザイナーの役割はデザインに留まらず、HTML、CSS、場合によってはJavaScriptを含むコーディングスキルも求められます。
デザインとコーディングのギャップ
デザインとコーディングは全く異なるスキルです。
デザインは感覚的な要素が強い一方、コーディングは論理的な思考力が必要です。
一部の人はこのギャップに戸惑い、コーディングの学習過程で挫折するか、もしくはコーディングが苦手になる人がいます。
コーディングでつまずく人が多いですね
コーディングスキルを学習する方法
コーディングスキルを学習するには、大きく分けて3つの方法があります。
- プログラミングスクール
- オンライン学習サービス
- 独学
プログラミングスクール
プログラミングスクールは、費用はかかりますが実務経験豊富な講師として現役のWebデザイナーやエンジニアから直接指導を受けることができ実践的なスキルを学ぶことができます。
カリキュラムが用意されているので、体系的に効率的な学習ができ目標達成に必要な知識やスキルを、効率的に身につけることができます。
プログラミングスクールに向いている人
- 短期間で効率的にスキルを身につけたい人
- 実務経験豊富な講師から指導を受けたい人
仕事でコーディングスキルを活かしたい場合は、プログラミングスクールでしっかり学ぶのがおすすめです。
オンライン学習サービス
オンライン学習サービスでは、動画教材や課題を通じて自分のペースで学習でき、プログラミングスクールに比べて費用が安く済むメリットがあります。
また、コミュニティ機能が充実しているサービスも存在し、質問や情報交換を通じて学びを深めることが可能です
オンライン学習サービスに向いている人
- 動画教材で視覚的に学びたい人
- 課題を通してスキルを身につけたい人
- 他の学習者と交流しながら学びたい人
オンライン学習サービスは、学習方法が豊富なので、自分に合った方法を見つけることが重要です。
独学
独学は、時間や場所に縛られずに、自分のペースで学習を進められます。
書籍やWebサイト、動画教材などを利用して学ぶので、費用は教材費のみで済み、スクールに通うよりも費用を抑えられます。
しかし、独学はモチベーションの維持や、理解が難しい内容に直面した際の対処が課題となる場合があります。
独学が向いている人
- 自ら学習計画を立て、モチベーションを維持できる人
- 費用を抑えたい人
- 趣味でコーディングを学びたい人
コーディングも含め、Webデザインを独学で学ぶのは効率が悪いです。
参考:【現実は甘くない】独学でWebデザイナーになるのは難しい理由
コーディングとは?簡単解説のまとめ
この記事を通じて、「コーディングとは何か?」という基本的な疑問から、その重要性、そしてWebデザイナーとしてのコーディングスキルの習得方法までを解説しました。
コーディングは、デザインをウェブページとして実現するための重要なスキルであり、Webデザイナーとして成功するための鍵となります。
以下に、この記事の主なポイントをまとめます。
- コーディングとは
- コーディングの重要性
- コーディングスキルの習得方法
Webサイトのコーディングとは、Webブラウザ上で表示されるWebページを制作するために、HTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を用いて記述することです。
ブラウザでウェブサイトを表示するためには、コーディングが必要です。
コーディングなしでは、ブラウザはウェブページの構造やスタイル、動作を理解できず、適切に表示することができません。
コーディングスキルの習得方法は、プログラミングスクールやオンラインの学習、独学があります。
中でも、仕事でコーディングスキルを活かしたい場合は、プログラミングスクールでしっかり学ぶのがおすすめです。
これらの知識とスキルを身につけることで、あなたはWebデザイナーとしてのキャリアを有意義に進めることができます。
頑張ってください!